2011/11/26

お年賀に手ぬぐい

手ぬぐいと言えば「夏」のイメージが強いでしょうか?
でも江戸時代から時節の縁起物として贈り物に使われてる事が多かったそうです。
今回、2011年最後の月に新作発表の機会を頂いたので、
手ぬぐいらしく、お正月をイメージして2柄デザインしました。



2012年、来年の干支は「たつ」。
ということで、「たつのおとしご」
(写真は手ぬぐい2枚分の切ってないサイズ ↓ )



































シーズン過ぎても使いやすいデザインにしました。
夏も涼しげなモチーフとして活用してほしいです。



もうひと柄。「えとめぐり」
(同じく写真は手ぬぐい2枚分の切ってないサイズ ↓ )




































上から、
ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い。


今年の干支も、自分の干支も、誰かさんの干支も、ぐるっと一周ひとまとめ。
ですので、今年も来年もその次も
いつまでもいつまでも楽しんでいただきたいと思います。




どちらもアシストオン(原宿)さんより先行販売はじまりました。

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本染め(注染)
サイズ:900×340mm
素材:綿100%(総理生地)
価格:共に1890円(税込)
発売元:てぬコレ
http://www.tenukore.com/
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実は手ぬぐいデザイン、今回で4枚目。
既存柄もあるんです。やっぱり画面いっぱいもりもりアニマル。


















「じゃんぐるる」1890円(税込)




















「まるまるくじゃく」1890円(税込)




すべててぬコレより発売中。
私自身も取り扱いしていますので、詳しくは下記をご覧下さい。

http://www.geocities.jp/shimako_oka/shop/index.html




来年はちびっ子甚平とかスタイとかつくりたいなー。
あ、手作りで。
手ぬぐいは綿100%だから、お肌にも優しいんです。
洗濯してもすぐ乾くしね。


いつかキッズ関係のテキスタイルもやってみたい。
そんなデザイン案件あったらどなたでもご相談ください。




話それちゃいましたが、
2012年のお正月はちょっと愉快な干支手ぬぐいをよろしくお願いします。





2011/11/16

らでん i phoneケース + ホクリクコウゲイ 高岡篇

ひとつ前のお話の続きです。

(ひとつ前の話から読む)
http://fromaline.blogspot.com/2011/11/i-phone-ifft.html


今回一緒に仕事させていただいたのは、富山県の高岡漆器さん。
らでんの制作行程とはどんなものか、去る8月におじゃましてきました。
一部ですが、ちょこっとご紹介。



らでんの素材は貝。
各地方、国に寄って使う貝はさまざまですが、高岡では国産のアワビ貝を使います。
























それを薄く薄く削って、厚み約1m。この薄さは高岡の特徴・技術です。

























途中で割れてしまう事もありますし、天然のアワビですから、
傷や不純物を含んでいて、大きな面積を取れないものもあります。
だから、まずこの薄く削った光沢のある貝が貴重。

























一財産です。。。







こちらがらでんの職人さんの工房。









































↑ 奇麗な花鳥風月のらでんが施された漆器を乾かし中みたいです。





























↑ 型を作る機械です。とてもアナログ。
デザインの細かさによってはレーザーカッターを使用する事もあるそうです。





薄く削った貝に型を置き、トンカチでトン。




























するとこんな感じ。↓





















簡単に見えますが、まんべんなく、ずれないように力が回らないと、奇麗に割れません。やらせてもらうと結構難しい。
写真はありませんが、この後はこの小さな破片たちを根気よくベースに貼付けていきます。その後乾かして、磨いて。。。時間のかかる作業。



























これは私がカットさせてもらった小さな破片。
桜の花びらのパーツを試させてもらったんだけど、右下、奇麗に割れなかった。。







次は塗りの職人さんの工房。
行程はたくさんあって、ひとつの工房で商品が出来るわけではないんですね。
それぞれにプロがいて、手作業の分業。






















今はお盆の塗り作業でしょうか。。
迫力あってじゃまできません。。






それから、高岡漆器の青貝塗全行程





















今回ご一緒しているのは「高岡漆器株式会社」さんですが、
高岡には他にもたくさんの漆器屋さんがあって、総称も「高岡漆器」といいます。

らでん i phoneケースはこれと全く同じ行程ではないですが、
ベースになっているのは同じで、全行程、職人の手によるところも一緒。





こちらは、らでんi phoneケースを企画+販売している
「高岡漆器」さんのショールーム。























高岡漆器の國本さん。























國本さんのメッセージは「ホクリクコウゲイ」のHPにも掲載されています。


ホクリクコウゲイ
http://www.hokurikukougei.jp/member-kunimoto.html






少ない写真とつたない説明ですいません。
らでん細工の行程、少しイメージできましたか??
(何か間違えていたらこそっと教えてください。)



らでんを良く知ってる方から見たら「何言ってるの?」っていうレベルの話かも。
でも、いると思うんですよね。
見た事あるけど名前は知らない人。
知ってるけど、何であんなに高いんだろうって思っている人。
知ってるけど、眺めるだけのものと思っている人。


私自身も、普段の印刷物の仕事とはまったく違う感覚や行程で、
いろんな面でまだまだ分かってないですが、知らないからこそ、固定観念にとらわれない提案ができたらなーと思っています。これからの展開が楽しみなのです。


いろいろ進んだらまたここでお伝えします〜。
では。


























2011/11/04

らでんi phoneケース + ホクリクコウゲイ IFFT レポ

東京ビックサイトで開催中のIFFTに行ってきました。
ブースは「ホクリクコウゲイ」

デザイン携わらせていただいてる「らでん i phone カバー」のお披露目です。























富山県の高岡から、高岡漆器さん。
高岡は昔から漆器の産地で、特に「らでん」が有名です。
らでんの素材は「貝」。主にアワビ貝を使用していて、薄くて光沢があり、繊細なのが特徴。そこから「海」をテーマとすることになりました。
































「ヨット」



























「カモメ」



まずヨットとカモメ。
高岡らでんでもうひとつ特徴的なのは、色のバリエーション。
貝本来の色味はもちろんですが、他にもたくさんの色を表現する事ができるのです。
それを活かそうと、カラフル配色でデザインを提案。
























































らでんを良く知っている方から見ると、らでんっぽくないかもしれません。
でもイメージ通りのらでんなら、今まで同様、作れる方が作ってくれますから。



今度は変わってモノトーン。



























「北極(シロクマ)」



























「南極(ペンギン)」

北極(シロクマ)と南極(ペンギン)
アワビ貝の光沢を、氷山に見立てています。
一番星とシロクマの親子。と、魚を捕りに海に飛び込むペンギンたち。
























氷山部分は貝の向きを変えてはり合わせ、らでんならではの不規則で複雑なキラキラを出しています。モノトーンが好きな方や男性にも手に取ってもらえたらいいな。iphoneの雰囲気を壊さないように気を配ったつもりです。
ちなみに、全ての作業工程が職人さんによる手作業。






そして、もう1人のデザイナー・中村幸代さんのi phoneケースがこちら。
ミルキーなベースは全4色。


















「「RAYLEIGH(レイリー)」


















「LOMONO(ロモノ)」






























大きめならでんがパッと目を引いて華やかで女性らしい感じ。
ケースのカラーだけ見てもお友達とかぶる事はなさそうですね。
ユニークな名前にもそれぞれメッセージが込められています。
気になる方は「中村さんのHP → ブログ」からチェックしてみて。

中村幸代さんHP




2人のテイストが異なるので、全く違う雰囲気になりました。
まだいろいろ出来きそうだね、って感じるところから、
らでんの可能性も広がるんだと思います。



● IFFT/インテリアライフスタイルリビング
【会期】2011年11月2日(水)〜4日(金)まで。

● ホクリクコウゲイHP

商品に関するお問い合わせはこちらまで ↓
● 高岡漆器






次、高岡とらでんについて、もう少し詳しくご紹介しますね。
高岡漆器の國本さんも登場です。