2011/11/16

らでん i phoneケース + ホクリクコウゲイ 高岡篇

ひとつ前のお話の続きです。

(ひとつ前の話から読む)
http://fromaline.blogspot.com/2011/11/i-phone-ifft.html


今回一緒に仕事させていただいたのは、富山県の高岡漆器さん。
らでんの制作行程とはどんなものか、去る8月におじゃましてきました。
一部ですが、ちょこっとご紹介。



らでんの素材は貝。
各地方、国に寄って使う貝はさまざまですが、高岡では国産のアワビ貝を使います。
























それを薄く薄く削って、厚み約1m。この薄さは高岡の特徴・技術です。

























途中で割れてしまう事もありますし、天然のアワビですから、
傷や不純物を含んでいて、大きな面積を取れないものもあります。
だから、まずこの薄く削った光沢のある貝が貴重。

























一財産です。。。







こちらがらでんの職人さんの工房。









































↑ 奇麗な花鳥風月のらでんが施された漆器を乾かし中みたいです。





























↑ 型を作る機械です。とてもアナログ。
デザインの細かさによってはレーザーカッターを使用する事もあるそうです。





薄く削った貝に型を置き、トンカチでトン。




























するとこんな感じ。↓





















簡単に見えますが、まんべんなく、ずれないように力が回らないと、奇麗に割れません。やらせてもらうと結構難しい。
写真はありませんが、この後はこの小さな破片たちを根気よくベースに貼付けていきます。その後乾かして、磨いて。。。時間のかかる作業。



























これは私がカットさせてもらった小さな破片。
桜の花びらのパーツを試させてもらったんだけど、右下、奇麗に割れなかった。。







次は塗りの職人さんの工房。
行程はたくさんあって、ひとつの工房で商品が出来るわけではないんですね。
それぞれにプロがいて、手作業の分業。






















今はお盆の塗り作業でしょうか。。
迫力あってじゃまできません。。






それから、高岡漆器の青貝塗全行程





















今回ご一緒しているのは「高岡漆器株式会社」さんですが、
高岡には他にもたくさんの漆器屋さんがあって、総称も「高岡漆器」といいます。

らでん i phoneケースはこれと全く同じ行程ではないですが、
ベースになっているのは同じで、全行程、職人の手によるところも一緒。





こちらは、らでんi phoneケースを企画+販売している
「高岡漆器」さんのショールーム。























高岡漆器の國本さん。























國本さんのメッセージは「ホクリクコウゲイ」のHPにも掲載されています。


ホクリクコウゲイ
http://www.hokurikukougei.jp/member-kunimoto.html






少ない写真とつたない説明ですいません。
らでん細工の行程、少しイメージできましたか??
(何か間違えていたらこそっと教えてください。)



らでんを良く知ってる方から見たら「何言ってるの?」っていうレベルの話かも。
でも、いると思うんですよね。
見た事あるけど名前は知らない人。
知ってるけど、何であんなに高いんだろうって思っている人。
知ってるけど、眺めるだけのものと思っている人。


私自身も、普段の印刷物の仕事とはまったく違う感覚や行程で、
いろんな面でまだまだ分かってないですが、知らないからこそ、固定観念にとらわれない提案ができたらなーと思っています。これからの展開が楽しみなのです。


いろいろ進んだらまたここでお伝えします〜。
では。